新卒で入職してから17年間ほぼずっと、「特別養護老人ホーム中之口愛宕の園」に勤務する竹見さん。
「私たちはサービス業」と志高く語る姿とは裏腹に、元々福祉には全く興味がなく、むしろ「こんな仕事は嫌だ」と思っていたそうです。
そんな竹見さんがなぜ長年この仕事を続けているのかそのドラマチックな人生を少し教えてもらいました。

介護職は無理!と思っていた自分を180度変える出会い

上記の紹介文で「志高く」と言ってもらっていますが、本当に自分はそんな大層な人間ではなく、学生時代になんとなく取ろうと思ったホームヘルパーの実習で早々に「介護職は無理だ!」と思った人間です(笑)。ただ一般企業への就職にもピンと来ず、大学卒業後も就職先が決まらずにいました。
そんな中、「何もしないよりは…」と思い老人福祉施設で傾聴のボランティアをしていた時、運命の出会いがありました。ある利用者さんから「トイレに連れて行ってくれ」と言われたのです。
当時の私は介護の知識も経験もないただのボランティアなのに、私が「職員さん呼んでくるね」と言うと、その方は「いや、おめぇさんがいいんだ。よく話を聞いてくれるから。」と言うのです。この瞬間の何とも言えない喜びは今も忘れられません。職員ではなく、何も持っていない私を選んでくれた。ただ「よく話を聞いてくれるから」という理由で。
この時に福祉業界・介護現場で本当に必要とされているものが分かった気がして、その後大学の就職課で愛宕福祉会の求人を見つけた時には迷いなく申し込みました。

自分の日常と利用者の日常は同じ

常々「私たちはサービス業だ」ということを忘れないようにしています。
サービスはみなさん、日常の中で普通に受けていますよね?散髪屋さんに行ったり、レストランへ行ったり…。その時に「いいな」と思ったことは、どんどん利用者さんにもやってあげたいと思っています。例えば散髪屋さんに行って「この人の髪の洗い方気持ちいいな」と思ったら「それどうやってるんですか?」と聞いて、自分が利用者さんの髪を洗う時に活かします。
私たちの日常と利用者さんの日常は同じ。つながっています。施設の中も外も同じ。これを施設の中だけ特別なものにするとおかしいことになっていくと思うので、この点は常に意識して取り組んでいます。

福祉業界で働きたいと思っている人へのメッセージ

ディズニーランドへ行こう!
気遣い・配慮・おもてなし…あそこのホスピタリティは一流です。そこで「いいな」と思ったことを忘れないでください。それらは全て、福祉業界でも活かせるものだから。
そして働き始めたら、ひとつひとつできることからやってみてください。